いずれ購入したい銘柄リスト

進捗・考えたこと

継続的に成長する企業もしくは安定的に収益を上げる企業に投資したいです。そのような企業は人気で株価も高値です。市場全体が低迷または暴落した時に購入したい銘柄をリスト化します。

資源・エネルギー

BHP(BHP)

鉄、銅、ニッケル鉱山を持つオーストラリアの資源大手。世界的な工業製品の需要により業績は大きく変動する。現在の株価は60ドル超で高値を継続中。

目標購入株価>>>25ドル

カーボンニュートラル

日本や欧州の政府は2050年までに温室効果ガス(GHG、Green House Gas)の排出削減・吸収により実質ゼロを目指すカーボンニュートラルを宣言。

予備知識として日本の国内発電事業の市場規模を知っておきたい。発電能力の単位はW、発電量の単位はWh。千であれば”K”(キロ)、百万であれば”M”(メガ)、十億であれば”G”(ギガ)となる。

大震災前2010年は合計11,494億kWh、内訳は化石燃料が7,521億kWh(天然ガス3,339、石炭3,199、石油等983億kWh)、原子力が2,882億kWh再生可能エネルギーが1,091億kWh(太陽光35、水838億、バイオマス152、風40、地熱26)だった。

2020年の日本の年間発電量が10,008億kWhだ。内訳は化石燃料が7,636億kWh(ガス3,899 石炭3,102 石油636)、原子力が388億kWh再生可能エネルギーが1,983億kWh(太陽光791、水784、バイオマス288、風90、地熱30)。

原子力が震災前の水準に戻っても化石燃料発電7,636億kWhを代替するには不十分だ。停止している発電所の復旧の技術的・政治的困難も予想される。再生可能エネルギー発電の市場は拡大が予想される。

省エネルギーと水力、太陽、風力、地熱、水素、原子力など化石燃料の代替エネルギー使用、GHGを吸収に関わる資源・エネルギー関連、自動車、電機、重工メーカーに期待。

シェル石油

三菱重工

日本製鉄

日本ガイシ

レノバ(9519)

レノバが2022年9月時点で国内でもつ発電能力は太陽光発電が353.6MW、バイオマス発電が95.5MWである。下期に地熱発電が2MW加わる計画だ。売電量の実績は4-7月の各月で75GWh〜100GWhと計画を上回って推移している。ベトナム・フィリピンでも発電施設の開発を進める。

レノバの発電量が月100GWhとすると年間で12億kWhとなり、上記国内発電量のデータと照らすと再生可能エネルギー0.6%のシェアを占める。

2022年3月期の売上は292億円、営業利益は8.7億円だった。2023年3月期の2023年1Q時点の会社予想は売上355億円、87億円の見込みである。

株価は2021年9月に最高値6,930円をつけたが、その後洋上風力発電事業の失注を受けて2021年12月に2,000円台に急落した。2022年2月に直近の最安値1,271円をつけた後は回復中である。

輸出企業

信越化学工業(4063)

日常で使う工業製品に欠かせない材料である化学製品の塩化ビニールと、半導体素材のシリコンウェハーの生産で世界首位。   

目標購入株価>>>2,500円

ヤマハ発動機(7272)

日本を代表する二輪メーカーだ。高級車だけでなく日常使いできる低排気量の製品がアジアの新興市場でも普及している。直近では海外売上比率9割以上ROE 19%と海外で稼ぐ力がある。

また4%近い高配当も魅力だ。現在好業績で3,000円前後で推移しているが、業績悪化により株価が下落した際に購入したい。

購入の目安>>>1,500円

マグニフィセント7

米国株価指数に大きく影響する7社。5四半期の売上純利益EPSと、決算発表翌日の株価。事業規模を知るため各四半期時点の年度累計額を監視。

Microsoft [MSFT]

売上は10%前後での安定成長。利益は過去一年減益後、今期回復。理由は何か?開発費を確認したい。

決算期
(発表日)
23/6期
1Q
(22/10/25)
23/6期
1-2Q
(23/1/24)
23/6月期
1-3Q
(23/4/25)
23/6月期
通年
(23/7/25)
24/6月期
1Q
(23/10/24)
売上/
純利益
50,122
(10.6%)
17,556
(-14.4%)
102,869
(6.0%)
33,981
(-13.5%)
155,726
(6.4%)
52,280
(-6.6%)
211,915
(6.9%)
72,361
(-0.5%)
56,517
(12.8%)
22,291
(27.0%)
EPS/
発表後株価
/PER
$ 2.35
(-13.3%)
$ 231.32
(-7.7%)
24.6
$ 4.54
(-12.5%)
$ 240.61
(-0.6%)
26.5
$ 6.99
(-5.7%)
$ 295.37
(7.2%)
31.7
$ 9.68
(0.3%)
$ 337.77
(-3.8%)
34.9
$ 2.99
(27.2%)
$ 340.67
(3.1%)
28.5
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

Apple [AAPL]

利益率は高いが、減収減益が続く。売上・利益の成長が鈍化した場合、成長期待が低くなり、株価も下がる可能性

決算期
(発表日)
22/9月期
通年
(22/10/27)
23/9月期
1Q
(23/2/2)
23/9月期
1-2Q
(23/5/4)
23/9月期
1-3Q
(23/8/3)
23/9月期
通年
(23/11/2)
売上/
純利益
394,328
(7.8%)
99,803
(5.4%)
117,154
(-5.5%
29,998
(-13.4%)
211,990
(-4.2%)
54,158 
(-9.2%)
293,787
(-3.4%)
74,039 
(-6.4%)
382,285
(-3.1%)
96,995
(-2.8%)
EPS/
発表後
株価
/PER
6.11
(8.9%)
155.74
(7.6%)
25.5
1.88
(-10.5%)
154.50
(2.4%)
20.5
3.41
(-5.8%)
173.57
(4.7%)
25.5
4.67
(-3.1%)
181.99
(-4.8%)
29.2
6.13
(0.3%)
176.65
(-0.5%))
28.8
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

Amazon [AMZN]

増収中。2022年赤字を計上後、回復。赤字の理由を把握したい。

決算期
(発表日)
22/12月期
1-3Q
(22/10/27)
22/12月期
通年
(23/2/2)
23/12月期
1Q
(23/4/27)
23/12月期
1-2Q
(23/8/3)
23/12月期
1-3Q
(23/10/26)
売上/
純利益
364,779
(9.7%)
-3,000
()
513,983
(9.4%
-2,722
( )
127,358
(9.4%)
3,172
( )
261,741
(10.1%)
9,922
( )
404,824
(11.0%)
19,801
( )
EPS/
発表後
株価
/PER
– $ 0.29
( ー )
$ 103.41
(-6.8%)
– $ 0.27
( ー )
$ 103.39
(-8.4%)
$ 0.41
( ー )
$ 105.45
(-4.0%)
64.3
$ 0.95
( ー )
$ 139.57
(8.3%)
73.5
$ 1.89
( ー )
$ 127.74
(6.8%)
50.7
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

Alphabet [GOOGL]

安定して増収、減益から増益へ。PERは安定。利益の主な制約要件は広告収益か?

決算期
(発表日)
22/12月期
1-3Q
(22/10/25)
22/12月期
通年
(23/2/2)
23/12月期
1Q
(23/4/25)
23/12月期
1-2Q
(23/7/25)
23/12月期
1-3Q
(23/10/24)
売上/
純利益
206,788
(13.4%)
46,348
(-16.3%)
282,836
(9.8%)
59,972
(-21.1%)
69,787
(2.6%)
16,436
(9.2%)
144,391
(4.9%)
33,419
(3.0%)
221,084
(6.9%)
53,108
(14.6%)
EPS/
発表後
株価
/PER
$ 3.50
(-14.2%)
$ 94.93
(-9.1%)
20.3
$ 4.56
(-18.7%)
$ 104.78
(-2.8%)
23.0
$ 1.17
(-4.9%)
$ 103.71
(-0.1%)
22.2
$ 2.61
(7.0%)
$ 129.27
(5.8%)
24.8
$ 4.16
(18.9%)
$ 125.61
(-9.5%)
22.6
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

Nvidia[NVDA]

直近四半期で売上急増。直近2四半期で利益急増

決算期(発表日)23年1月期
1-3Q
(22/11/16)
23年1月期
通年
(23/2/22)
24年1月期
1Q
(23/5/24)
24年1月期
1-2Q
(23/8/23)
24年1月期
1-3Q
(23/11/21)
売上/
純利益
20,923
(8.6%)
2,954
(-56.4%)
26,964
(0.2%)
4,368
(-55.2%)
7,192
(-13.2%)
2,043
(26.3%)
20,699
(38.1%)
8,232
(262.0%)
38,819
(85.5%)
17,475
(491.6%)
EPS/
発表後株価
/PER
1.17
(-56.8%)
156.77
(-1.5%)
100.5
1.74
(-54.8%)
236.64
(14.0%)
136
0.82
(28.1%)
379.80
(24.4%)
115.8
3.30
(266.7%)
471.63
(0.1%)
71.5
7.01
(499.1%)
487.16
(-2.45%)
52.1
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

Meta [META]

売上は一旦停滞。過去一年減益後に回復。どこに競争力があるのかを知りたい

決算期
(発表日)
22/12月期
1-3Q
(22/10/26)
22/12月期
通年
(23/2/1)
23/12月期
1Q
(23/4/26)
23/12月期
1-2Q
(23/7/26)
23/12月期
1-3Q
(23/10/25)
売上/
純利益
84,444
(0.2%)
18,547
(-36.2%)
116,609
(-1.1%)
23,200
(-41.1%)
28,645
(2.6%)
5,709
(-23.5%)
60,645
(6.9%)
13,498
(-4.6%)
94,791
(12.3%)
25,081
(35.2%)
EPS/
発表後
株価
/PER
$ 6.82
(-32.5%)
$ 97.94
(-25.0%)
10.8
$ 8.59
(-37.6%)
$ 188.77
(23.3%)
22.0
$ 2.20
(-19.1%)
$ 238.56
(13.9%)
27.1
$ 5.18
(-0.2%)
$ 311.71
(4.4%)
30.1
$ 9.56
(40.2%)
$ 288.35
(-3.7%)
22.6
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

Tesla [TSLA]

直近3期は売上好調も、伸びは鈍化増収減益となり、PERは上昇。減益要因は、値下げの影響と考えられる。EV市場の需要を予測する基礎知識を持ちたい。(全自動車市場vs全EV台数など)

目標購入株価>>>100ドル

決算期
(発表日)
22/12月期
1-3Q
(22/10/19)
22/12月期
通年
(23/1/25)
23/12月期
1Q
(23/4/19)
23/12月期
1-2Q
(23/7/19)
23/12月期
1-3Q
(23/10/18)
売上/
純利益
57,114
(58.2%)
8,880
(169.0%)
81,462
(51.4%)
12,587
(123.0%)
23,329
(24.4%)
2,539
(-22.6%)
48,256
(35.2%)
5,153
(-7.1%)
71,606
 (25.4%)
7,031
(-20.8%)
EPS/
発表後
株価
/PER
$ 2.55
(168.4%)
$ 207.28
(-6.7%)
61.0
$ 3.62
(122.1%)
$ 160.27
(11.0%)
44.3
$ 0.73
(-23.2%)
$ 162.99
(-9.8%)
55.8
$ 1.50
(-6.8%)
$ 262.90
(-9.7%)
87.6
$ 2.03
(-20.4%)
$ 220.11
(-9.3%)
81.3
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

ストックビジネス

アカマイテクノロジー(AKAM)

CDN(Contents Delivery Network)の世界最大手です。アカマイが世界各国に置いたサーバー群に顧客のWebsiteを同期することにより、インターネットユーザーは顧客の本国のサーバーまで読みにいかなくても、最寄りのサーバーからWebsiteに高速で接続できます。

例えればインターネット上の宅配便みたいなものでしょうか。設備投資と運営ノウハウが必要なことから参入障壁は高そうです。現在80ドル前後で推移しています。業績が急に下がることも考えにくいですが、市況に伴って価格が下がったところで購入したいです。

購入の目安>>>40ドル

Netflix [NFLX]

  • 5四半期連続増収
  • 純利益は過去1年減益EPSの伸びは鈍化
  • 利益に寄与する契約回線数、契約単価の伸び、コンテンツ制作原価について調べたい。
決算期
(発表日)
22/12月期
1-3Q
(22/10/18)
22/12月期
通年
(23/1/19)
23/12月期
1Q
(23/4/18)
23/12月期
1-2Q
(23/7/19)
23/12月期
1-3Q
(23/10/18)
売上/
純利益
23,763
(8.1%)
4,437
(-1.6%)
31,616 
(6.5%)
4,492
(-12.2%)
8,162 
(3.7%)
1,305
(-18.3%)
16,349 
(3.2%)
2,793
(-8.1%)
24,890 
(4.7%)
4,470
(0.8%)
EPS/
発表後株価
/PER
$ 9.83
(-0.8%)
$ 272.38
(13.1%)
27.7
$ 9.95
(-0.5%)
$ 342.63
(8.5%)
34.4
$ 2.88
(-18.4%)
$ 323.12
(-3.2%)
28.0
$ 6.17
(-8.3%)
$ 437.42
(-8.4%)
35.4
$ 9.90
(0.7%)
$ 401.77
(16.1%)
30.4
売上・純利益は百万米ドル、売上・純利益・EPSの()内は前年同期比、発表後株価の()内は前日比

ウォルトディズニー(DIS)

ミッキーをはじめとする世界中で有名な知的財産権を保有している。夢と魔法を信じる子供とその思い出を持つ大人がいる限り続く会社だと思う。

テーマパーク運営に加えて、映像コンテンツ配信企業としてネットフリックスと競争している。株価は100ドル前後で推移している。業績悪化や市況の悪化で下落したタイミングで購入したい。

購入の目安>>>40ドル

バンダイナムコHLD(7832)

ガンダム、ウルトラマン、仮面ライダー、アンパンマン、ナルト、ワンピース、ドラゴンボールなど日本が世界に誇る知的財産を保有している。

現在8,000円前後で推移している。業績の悪化はあまりイメージできないが、市況の悪化により下落したタイミングで購入したい。

購入の目安>>>5,000円

新興国銘柄(東南アジア)

アヤラ

Jollibee

グラブ・ホールディングス

新興国株(インド株)

インドの人口は14億756万人(2021年世界銀行)である。2023年に中国を抜いて世界一になる、もしくは既に抜いているとの報道もある。年齢の中央値は、日本48.6歳、アメリカ38.5歳、中国38.4歳に対し、インド28.6歳と若い。(World Population Review)

20代の若者を中心とした世界一の人口を擁する国の誕生である。経済規模は2022年10月IMF推計で名目GDPが日本、ドイツに次ぐ第5位。一人当たりGDPは2,466ドルとまだ成長の余地がある。

名目GDP(百万米ドル)一人当りGDP(ドル)人口(百万人)
アメリカ25,03575,180333
中国18,32112,9701,412
日本4,30034,358125
インド3,4682,4661,407
2020年10月IMF統計より筆者作成

まずは時価総額の高い銘柄に興味を持った。以下の3社は、世界的にも時価総額の上位に入る。2023/1/27のレートで1Rpはおおよそ1.6円なので、Reliance Industriesは約25兆円。トヨタが約31兆円なので、日本株の上位と肩を並べる時価総額の水準である。

社名事業内容株価(Rp)時価総額配当利回りPER
Reliance Industries石油化学品、繊維品製造2,337 Rp15.8兆Rp0.34%25.4
Tata Consultancy Services包括的なITサービス提供3,411 Rp12.5兆Rp1.35%30.8
HDFC Bank銀行1,615 Rp9.0兆Rp0.96%20.5
2023年1月27日の株価

1位のReliance Industriesは世界最大級の人口の消費を賄う生活必需品、2位のTATA Consultancyはインドの強みとされるIT産業、そして自動車産業でも有名な財閥TATAのグループ企業のようだ。3位のHDFC Bankは、大国インドの筆頭の銀行である。以上3社を念頭に、日本にいながら取引する前提で、購入方法を調べてみた。

(1)インドナショナル証券取引所に口座開設

インドの証券取引所にはNational Stock Exchange(NSE)とBombay Stock Exchange(BSE)がある。

NSEに個人で取引口座開設可能とあるが、以下の通り現地に法的代理人、税務顧問、取引銀行、現地エージェント、法令遵守担当を置くことが求められる。兼業個人投資家には手間が多すぎるため見送り。そもそも一般人は想定されていないかもしれない。

National Stock Exchange of India

(2)現地証券会社から購入

オンライン証券会社の口座開設を試すとまずは+91で始まる現地電話番号が求められる。筆者はここでつまづいた。その上でPANカード(Permanent Account Number、納税者カード)と現地銀行のキャンセル済み小切手、直近の取引証明書が必要となるようだ。

現時点では、現地に行かずに証券会社の口座を開設する方法を見つけておらず、現地証券会社の口座開設は見送り。なお、海外からでも”NRI”(Non Resident Indian=非居住のインド人)であれば購入できるとのこと。

裏を返せば、現地居住でも外国人には別の規制がかかる可能性はある。現地で開く場合にも再度注意が必要であろう。

(3)ロンドン証券取引所(LSE)のADRを購入

上記Reliance Industriesの他、建設会社Larsen & Toubro Limited、自動車Mahindra MahindraなどがLSEのADRとして購入できるようだ。

現在、筆者はLSEの銘柄を取引できるオンライン証券会社を見つけられていない。いくつかの証券会社では対面で取引できそうである。

(4)NY証券取引所(NYSE)のADRを購入

Reliance IndustriesはNYSEのADRでは見つけられない。TataグループのTata MotorsをNY証券取引所のADRとして見つけられた。

個人的には10数年前に低価格の小型自動車事業で失敗、話題になったのを覚えている。IT技術やEVとの関係で現在どのように成長しているか興味がある。

ただし、2023年1月を持ってADRとしての上場は廃止され、既に取引されていない。HDFC BankはADRとして取引可能である。他に、IT企業のInfosysが取引可能だ。特に割安には見えず、まだ強みも分かっていない。購入するかどうかは今後検討する。

(5)インド株を含んだETFを購入

インドSENSEX連動のファンドや、新興諸国の銘柄を組み入れたファンドなど、インド株関連のETFは数十銘柄から選んで購入できる。

新技術

C-BAs関連

2022年7月21日、MITが”最高の半導体か?研究者達がシリコンよりはるかに高性能の素材を発見。次の課題は実用的で経済的な製法の確立だ”とニュースを発しました。

The best semiconductor of them all?
Researchers say cubic boron arsenide is the best semiconductor material ever found, with two major advantages over silicon: It provides high mobility to both el...

通称C-BAs、Cubic Boron Arcenideの略語で、直訳すると「立体ヒ化ホウ素」です。ヒ素とホウ素の化合物で立体的な構造を持ち、以下の特徴があります。

  1. 電子の動きと熱伝導の両方の機能が理想的。シリコンより反応が速くしかも熱を発生させない。
  2. もし実用化できればシリコン半導体のデメリットである過熱の心配がなくなる。半導体業界のゲームチェンジャーになる。
  3. 実用化には安定供給のための製法の確立、シリコンウェハーのような純度と、耐久性を確保できるかなど未知の課題が残る。

半導体は全世界の売上が年5,558億ドル(2021年、World Semiconductor Trade Statistics)の巨大産業です。そのうちPCなどに使われる集積回路(IC)が4,630億ドルです。

あらゆるガジェットがシリコン製IC使用時の発熱を課題としていて、それが設計や機能面での制約となっています。仮に実用化するとなれば、半導体業界の素材部門、加工部門、加工装置部門、検査部門までの全工程と、ユーザである最終製品メーカーの全てが影響を受けます。

ノートPC や、スマホ、タブレット、ウェラブルデバイスなどの軽量化と形状の自由化が進み、今までできなかったデザインの製品が生まれるきっかけになりそうです。

インテル、サムスン、TSMC、クアルコム、エヌビディア、キオクシアなど半導体の完成品メーカーの製品化のスピードによって業界地図が変わると考えられます。

個人的には最も情報が早く出てくるのは半導体メーカーからだと予測します。ユーザーと製造プロセスの両方を知っているからです。

シリコン製ICチップに関わるメーカーを概観すると以下のようになります。

  1. 純度を上げ金属シリコンのインゴットにする【信越化学工業、SUMCO】
  2. インゴットを薄切りにして研磨しシリコンウェハーにする【不二越、ディスコ】
  3. シリコンウェハー上に薬品で皮膜を作る【JSR、東京エレクトロン、アプライドマテリアルズ】
  4. フォトマスクと露光装置で回路印刷【HOYA、レーザーテック、Canon、Nicon、ASM】
  5. エッチング、ドーピング皮膜剥離【東京エレクトロン】
  6. 切り分け、端子接続、モールディング【ディスコ】
  7. 完成したICをテストする【アドバンテスト】

C-BAsが実用化される場合、少なくとも最初のインゴットとウェハーの仮定には影響しそうです。特にヒ化ホウ素の原材料の調達と化合は現在行われていません。最も新たな需要を生む可能性があります。

化合物半導体は、シリコン単結晶半導体と比べると、脆くて加工が難しいとされています。加工装置に新たな需要が生まれる可能性があります。

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